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NOTE 白内障手術後の注意点

白内障手術後の注意点 白内障手術後の注意点

白内障の手術とは?

白内障の手術とは?白内障は、目のレンズ(水晶体)が濁り、視界がかすむ・ぼやける・まぶしいなどの症状が出る病気です。加齢が主な原因で、40代から発症することもあります。気になる症状があれば早めの検査が大切です。白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、人工レンズを入れる治療です。短時間で行え、安全性も確立された一般的な手術です。生活に不便が出始めた頃が手術の目安となります。
当院では日帰り手術に対応しています。

詳しくはこち

白内障手術の後に気を付けるポイントとは?

白内障手術は多くの場合、日帰りで受けられる低侵襲な手術ですが、感染予防の観点からも術後は以下の点にご注意ください。

  • 目を強く擦ったり押さえたりしないこと
  • アルコールの摂取は控えること
  • 洗顔や入浴は時期を見て再開すること
  • 眼帯や保護用眼鏡は指示があるまで装着し続けること
  • 化粧や激しい運動はしばらく避けること

特に洗顔や洗髪、長時間の入浴は目に水や細菌が入るリスクがあるため、術後すぐは控えてください。上半身を濡らさないシャワーであれば当日や翌日から可能な場合もありますが、洗髪・洗顔の再開は通常3〜7日後が目安です。
また、眼帯や保護用眼鏡は感染の予防だけでなく、風・ホコリ・紫外線といった刺激から目を守る役割も果たします。術後当日は就寝時も含めて必ず装着しておくようにしましょう。

手術後の視力と見え方に変化はある?

手術後の視力の回復速度や見え方の変化には個人差があります。一般的には、視覚が安定するまでに1〜3ヶ月ほどかかることも珍しくありません。以下のような変化を感じる方もいらっしゃいます。

まぶしい

濁った水晶体を除去し透明な人工レンズに置き換えることで、目に入る光の量が増え、一時的にまぶしさを感じることがあります。多くの場合、これは徐々に落ち着いていきますが、強い不快感が続くようであればご相談ください。

青っぽく見える

手術後しばらくの間、光の波長の影響で青色が強調されて見えることがあります。これは人工レンズが透明なために生じる現象で、時間の経過とともに脳が順応し、自然な色の見え方に戻っていきます。

自動車のライトがまぶしい、輪がかかったように見える

自動車のヘッドライトや街灯がまぶしく感じたり、光の周囲に輪がかかって見えたりすることがあります。これは眼内レンズで光が反射・散乱することにより生じる一過性の現象です。多くの場合、生活する中で次第に気にならなくなります。

視力が十分に回復しない

白内障以外に網膜や視神経に異常がある場合、手術によって十分な視力改善が得られないことがあります。特に白内障が進行していると、手術前の検査で他の病気を見つけるのが難しいケースもあります。術後に初めて網膜や視神経の病気が明らかになることもあるため、経過観察は非常に重要です。見え方に不安がある際は、速やかに医師へご相談ください。

日常生活で気を付けることは?

手術後の約1週間は、眼の表面にまだ小さな傷が残っており、感染や炎症のリスクが完全には消えていません。この期間は経過観察が重要で、日常生活にもいくつかの制限があります。手術後すぐに通常の生活に戻るのは難しく、目安としては術後1ヶ月程度かけて徐々に再開していくのが一般的です。

車の運転

車の運転術後は、目を保護するために眼帯や保護用眼鏡を装着することが必要になる場合があります。視力の回復状況は人によって異なりますが、手術直後の運転は危険です。眼帯が外れるタイミング、あるいは医師から運転再開の許可が出るまでは、自動車の運転は控えてください。

飲酒

飲酒お酒を飲むと体内の炎症が悪化する可能性があります。手術後の回復を妨げないためにも、飲酒は少なくとも1週間程度控えることが勧められます。

洗顔

洗顔洗顔は、術後1週間目の診察で異常がなければ再開可能です。医師の許可が出るまでは濡らしたタオルなどでやさしく拭く程度に留め、決して手術した目を擦ったり圧迫したりしないよう注意しましょう。

洗髪

洗髪術後1週間が経過し、診察で問題がなければ自宅での洗髪が可能になります。なお、美容室での仰向けでの洗髪であれば、手術翌日からでも行っていただけます。一方、床屋でのうつ伏せによる洗髪は、自宅での洗髪と同様に1週間経過後が目安です。

入浴・シャワー

首から下だけのシャワーは、当日や翌日から可能ですが、目に水や汗が入らないよう細心の注意が必要です。また、長時間の入浴は血圧が上昇しやすくなるため、浴槽に浸かるのは術後1週間程度控えてください。

化粧や散髪、毛染め、パーマ

化粧や散髪、毛染め、パーマ手術から1週間後の診察で問題が認められなければ再開可能です。ただし、目の周囲に直接触れる化粧については、術後1ヶ月ほど控えるのが安全です。

仕事や家事

仕事や家事軽い家事や事務作業などは、医師の指示を受けたうえで翌日から無理のない範囲で再開できます。ただし、ホコリが多い環境や汚れやすい場所での作業は、術後の傷口から細菌が侵入する恐れがあるため、できるだけ避けてください。

旅行

1週間程度経過すれば、国内旅行などの短期間の外出は可能になることが多いですが、旅行先の環境や移動距離に応じて判断が必要です。特に海外旅行や温泉旅行などは、目の状態が安定するまで、少なくとも1ヶ月程度は控えるのが無難です。

サウナや水泳

サウナや水泳目に刺激や感染リスクを与えるため、少なくとも1ヶ月は避けましょう。1ヶ月後の診察で異常がなければ、医師の許可のもとで再開可能です。

白内障の手術の後は眼鏡を作り直さないといけない?
眼鏡を作成するタイミングは?

白内障の手術の後は眼鏡を作り直さないといけない?眼鏡を作成するタイミングは?白内障の手術を受けた後は、手術前に使用していた眼鏡が合わなくなることがほとんどです。挿入された眼内レンズの種類によって異なりますが、単焦点レンズを選択した場合には、見えにくい距離を補うために眼鏡が必要になります。
手術後は、目の状態が落ち着くまでに時間がかかり、裸眼視力が安定するまで通常1〜2ヶ月程度を要します。そのため、術後すぐに眼鏡を新調するのではなく、視力が安定してからの作製が推奨されます。ただし、手術直後に日常生活に支障がある場合は、医師と相談のうえ、一時的に現在の視力に合わせた仮の眼鏡を作ることも可能です。その後、視力が安定した術後2〜3ヶ月を目安に、最終的な眼鏡をあらためて作り直すのが一般的です。

手術後の違和感で疑われる病気・後遺症

白内障手術後の視力回復を待つ過程で、まぶしさ以外にも「何となく見え方が以前と異なる」といった違和感を訴える方がいらっしゃいます。こうした症状の背景には、いくつかの病気や術後の合併症が関係していることがあります。

目の表面の出血(結膜下出血)

手術に伴い、白目(結膜)に出血や充血が見られることがあります。これを結膜下出血と言い、通常は1〜2週間ほどで自然に吸収されていきますので心配は不要です。

飛蚊症

飛蚊症飛蚊症は、視界の中に小さな黒い点や糸くず、虫のような影が浮かんで見える症状です。視線を動かすとその影も一緒に移動し、目の前に蚊が飛んでいるように感じることからこの名前がついています。黒い影の形や大きさには個人差があり、白い壁や青空を見たときに気づくことが多いです。
この現象は、眼球内部を満たしている硝子体というゼリー状の組織に濁りが生じることで起こります。白内障手術によって水晶体の濁りが取り除かれると、元々あった硝子体の濁りが見えやすくなり、飛蚊症を強く自覚するようになることがあります。術後の急な変化によって目立ちますが、多くの場合、2~3ヶ月ほどで自然と気にならなくなります。
ただし、稀に網膜剥離など重大な病気が隠れているケースもあります。新たに飛蚊症の症状を感じた場合は、早めにご相談ください。

後発白内障

白内障手術を受けた後、数ヶ月から数年経過してから視力が再び低下することがあります。これは、水晶体を支えていた透明な袋(後嚢)が濁る「後発白内障」が原因です。現在ではレーザー治療を行うことで、短時間で視力を回復させることが可能です。

嚢胞様黄斑浮腫

嚢胞様黄斑浮腫は、網膜の中心部である黄斑にむくみや腫れが生じる状態で、白内障手術後の比較的早い時期に稀に発症します。術後に処方される点眼薬の使用を怠ったり、飲酒など術後に避けるべき行動を取った場合に発生リスクが高まるとされています。特に糖尿病網膜症をお持ちの方は注意が必要です。
このような合併症を防ぐためには、医師から案内された術後の点眼指示をきちんと守り、定期的な検診を欠かさず受けることが非常に大切です。

術後眼内炎

術後眼内炎は、手術中に生じた小さな傷口から細菌が侵入し、眼内で炎症を起こす感染症です。発症頻度は非常に低いものの、万が一起こると重篤な視力障害を引き起こす恐れがあります。多くは術後早期に発症しますが、術後に処方された抗菌点眼薬をきちんと使用していれば、防げる可能性が高いとされています。
手術後に急な視力低下や強い目の痛みが現れた場合は、ためらわず速やかに医療機関を受診してください。

網膜剥離

網膜剥離は、眼球の内側にある網膜が剥がれてしまう病気で、放置すると視力が大きく損なわれることがあります。白内障手術後に発生する可能性は極めて低いですが、視野の一部が暗く感じる、光が走るように見えるといった異常があれば、早急に眼科を受診してください。

手術後は定期検診を行いましょう!

手術後は定期検診を行いましょう!白内障手術後の回復をしっかりと確認するためには、定期的な検診が不可欠です。通常は、手術翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、そして6ヶ月後に検診が予定されています。検査では視力の回復状況や合併症の有無を確認し、必要に応じて点眼薬の調整なども行います。
自己判断で通院や点眼を中断せず、医師の指示に従って適切なケアを続けることが、順調な術後経過に繋がります。