- 使用するレンズ
- 眼内コンタクトレンズ(ICL)の特徴
- レーシックとの比較
- コンタクトレンズとの比較
- 手術料金
- ICLが向いていない人
- ICLのデメリット
- 手術の流れ
- ICL手術後にまぶしくなった場合
- ICLでよくある「Q&A」
ICL手術とは
近視・乱視・遠視の矯正方法としては、一般的に眼鏡やコンタクトレンズの装用が選ばれますが、それらを煩わしく感じる方も少なくありません。そうした場合に、視力を根本から矯正できる選択肢として注目されているのが、ICL(眼内コンタクトレンズ)手術です。
当院では、このICLによる屈折矯正手術を行っており、目の中に特殊なレンズを挿入することで視力の改善を図ります。ただし、白内障などの進行性疾患による視力低下には対応していないため、ご理解ください。
屈折矯正の手段にはレーシックもありますが、角膜を削る処置が必要となり、術後にドライアイを引き起こす可能性があることから、当院ではICL手術を採用しています。
使用するレンズ
ICL手術で使用するレンズには「コラマー(Collamer)」という素材が用いられています。この素材は、コラーゲンとHEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)を主成分とした、水分を多く含む柔軟性の高い物質です。HEMAはソフトコンタクトレンズにも使われる成分で、コラーゲンは体内への親和性が高く、自然な装用感が得られます。
このレンズは透明性を長期間にわたって維持できるため、目の中に入れていても視界が曇ることはなく、特別なメンテナンスも必要ありません。また、弾力性のある素材でできているため、スポーツなどで多少の衝撃が加わっても破損しにくいという特長があります。
なお、当院では中心部に小さな穴が開いた「ホールICL」と呼ばれるタイプのレンズを採用しており、より自然な房水の流れが期待できる構造となっています。
眼内コンタクトレンズ(ICL)の特徴
長期間お手入れが不要です
ICLは一度目の中に挿入すれば、特別な手入れをする必要がなく、日常的なメンテナンスから解放されます。長時間装用していても、レンズの透明性が保たれ、汚れや曇りの心配もありません。異物感が出にくく、裸眼に近い自然な見え方が得られるのも大きな利点です。仮にレンズを取り出す必要が生じた場合でも、当院で対応が可能ですのでご安心ください。
目に負担が少ない素材を使っています
ICLに使われる素材は、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)という柔軟で無色透明な成分で、ソフトコンタクトレンズにも用いられている実績のある素材です。さらに、有害な紫外線をブロックする効果もあり、長期間にわたって安心して使用できます。
日帰り手術ですぐに回復できます
レンズは特殊な器具を用いて目の中に挿入されますが、施術は点眼麻酔のみで行い、痛みを伴うことはほとんどありません。切開も約3mmと非常に小さく、術後の回復も早いため、日帰りでの手術が可能です。
角膜を削らないため術後リスクが少ない
ICL手術は角膜を削らずに視力を矯正する方法のため、角膜の形状が大きく変わることがなく、レーシックに比べてドライアイや夜間視力の異常(ハロー・グレアなど)が起こるリスクが抑えられます。
万一の場合、元の状態に戻すことも可能です
視力が変動した場合や、別の視力矯正手術を検討する必要が出た場合でも、挿入したレンズを取り出すことで元の状態に戻せます。
強度の近視や乱視でも矯正できます
ICLでは、患者様1人ひとりの度数に合わせたレンズを選定・挿入するだけで矯正が可能です。そのため、強度の近視や乱視であっても対応できます。特に強度近視の方には、術前に精密な検査を実施したうえで慎重に治療を進めます。また、レンズの度数を幅広く用意しているため、一人ひとりに合った度数を選びやすく、より鮮明な見え方を得やすいという特徴があります。
一方で、レーシックは角膜を削って矯正するため、近視の度数が強すぎると施術が難しい場合や、乱視の方には適応しないことがあります。その点でも、ICLはより幅広い症例に対応可能な選択肢といえます。
レーシックとの比較
| ICL手術 | レーシック | |
|---|---|---|
| 角膜への影響 | 有(削る) | 無し(削らない) |
| 見え方の質 (コントラスト感度) |
〇 | ◎ |
| 強度近視・乱視への対応 | △ | ◎ |
| 元に戻せる | 戻せない | 取り出して元に戻せる |
| ドライアイになる可能性 | 高い | ほとんどない |
| 将来の白内障手術への影響 | 有 | ほとんどない |
| 治療の歴史 | 1990年代〜 | 1980年代~(レーシックより歴史が長い) |
| 紫外線カット | 無し | 有(UVカットレンズ) |
コンタクトレンズとの比較
ICLは初期費用こそかかりますが、長期的な視点で見ると、コンタクトレンズを継続使用した場合と比べてコストを抑えられる可能性があります。
※以下の図は、ICL手術費用を68万円、コンタクトレンズの使用料を月額4,000円と仮定した場合、20年間での累積費用の差を表したものです。

手術料金(税込)
| 内容 | 料金 | 保証内容 |
|---|---|---|
| 両目乱視無し | 新規開院キャンペーン価格550,000円 (通常価格600,000円) |
・術後1年間検診費用が無料 ・術後3年間レンズの入れ替え無料 ・術後3年間レンズの位置修正無料 ・レンズ取り出し時は手術費用の半額返金 |
| 片目乱視あり | 新規開院キャンペーン価格600,000円 (通常価格650,000円) |
・術後1年間検診費用が無料 ・術後3年間レンズの入れ替え無料 ・術後3年間レンズの位置修正無料 ・レンズ取り出し時は手術費用の半額返金 |
| 両目乱視あり | 新規開院キャンペーン価格650,000円 (通常価格700,000円) |
・術後1年間検診費用が無料 ・術後3年間レンズの入れ替え無料 ・術後3年間レンズの位置修正無料 ・レンズ取り出し時は手術費用の半額返金 |
ICL適応検査(税込)
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| ICL適応検査 |
新規開院キャンペーン価格 |
※検査代、手術代ともに月10名の限定価格です。予告なく終了する場合があります。
ICLが向いていない人
- 角膜内皮細胞の数が基準より少ない方
- 前房(角膜と虹彩の間)が浅い方(前房深度が2.8mm未満)
- 妊娠中または授乳中の方
- 活動性の外眼部炎症が認められる方
- 免疫不全や全身性疾患により創傷治癒に影響がある方
- ぶどう膜炎・強膜炎などの活動性の内眼部炎症がある方
- 白内障の診断を受けている方
- 重度の糖尿病、重症のアトピー性疾患を有する方
ICLのデメリット
あらゆる外科的処置と同様に、ICL手術にも一定のリスクやデメリットがあります。なお、多くの合併症は時間の経過とともに回復が期待できるものであり、手術中は最大限の安全対策を講じて進めておりますので、過度なご心配は不要です。
手術をご検討中の方は、以下の注意点をご確認ください。
- 保険適用外(自費診療)のため、医療機関によって費用に差がある
- 眼内にレンズを挿入することへの心理的な抵抗を感じる方もいる
- 合併症が発生する可能性がある(例:眼圧上昇、炎症、白内障の進行など)
- 眼内手術であるため、レーシックより感染症のリスクがわずかに高い
- 近視や乱視の進行を防ぐものではなく、あくまで現状の矯正を目的とした治療である
- 術後は感染予防のため生活上の注意点を守る必要がある
- レンズの摘出も眼内手術として行うため、再度の処置が必要となる
こうした情報を事前に十分ご理解いただいたうえで、安心して手術に臨んでいただけるよう、丁寧な説明を行っております。
手術の流れ
1術前検査
はじめに眼の状態を詳しく調べ、ICL手術が可能かどうかを判断します。さらに、視力矯正に最も適したレンズを選定するため、精密な検査を実施します。
2点眼薬を投与
手術前に、瞳孔を開くための散瞳薬と、痛みを抑える点眼麻酔を使用します。
3角膜を小さく切開
レンズを挿入するため、角膜の周辺部に約3mmほど小さく切開します。点眼麻酔を使用しているため、痛みを感じることはほとんどありません。
4レンズの挿入と固定
折りたたんだ状態のICLを切開部分から眼内に挿入します。レンズは眼の中で自然に元の形状へ戻り、医師が正しい位置に調整して固定します。
5仕上げ
挿入後、すぐに視力の改善を実感される方もいます。最後に眼内を洗浄し、感染予防のための点眼を行って終了となります。
※当日は視覚への影響が残るため、自動車・バイクなどの運転は控えてください。
ICL手術後にまぶしくなった場合
ICL手術後はハロー・グレア(ハログレア)現象が起きるのか?
手術後、一部の方に「ハロー・グレア」と呼ばれる見え方の変化が起こることがあります。
ハロー現象
光の周囲に輪が現れる現象
グレア現象
強いまぶしさを感じる現象
これらの現象は、夜間など瞳孔が開いて光がレンズ外から入りやすくなる状況で起こりやすく、白内障手術後の多焦点眼内レンズ使用時にも見られる傾向があります。
ICL手術でもこのような現象が発生するリスクはゼロではありませんが、現在使用されているレンズは設計の進化によって、こうした見え方の異常が軽減されつつあります。
特に、当院で採用している最新の「EVO+」というICLレンズは、光学部の直径が大きく設計されているため、夜間でも自然な見え方が得られやすく、ハロー・グレア現象の発生を抑える効果が期待できます。
術後しばらくは夜間の見え方に注意が必要ですが、多くの方では時間の経過とともに見え方が落ち着いてきます。
ICLでよくある「Q&A」
ICL手術は誰でも受けられますか?
基本的には20歳以上45歳くらいまでの方であれば、多くの方が手術の対象となります。ただし、前房(角膜と虹彩の間のスペース)が狭い方や、眼科疾患がある場合には手術が適応外となる可能性もあります。詳しくは診察と精密検査にて判断いたします。
希望する視力を得られますか?
国家資格を有する視能訓練士と日本眼科学会専門医が、患者様の生活スタイルやご希望に沿った視力をご提案いたします。
ドライアイがあっても手術は可能ですか?
ICL手術は、レーシックと違い角膜を削らないため、術後にドライアイを悪化させる心配はほとんどありません。なお、術前からドライアイがある場合には、手術後も点眼などの治療が引き続き必要になることがあります。
手術や術後に痛みはありますか?
麻酔を行うため手術中の痛みはほとんどありませんが、眼を開いた状態に保つための器具により、軽い圧迫感や不快感を覚えることがあります。術後には麻酔が切れたタイミングで軽度の痛みを感じる場合もありますが、通常は時間とともに自然に治まります。
術後、視力はどれくらいで安定しますか?
手術当日は視界がややぼんやりと感じられることがありますが、翌日から1週間程度で安定してくる方が多いです。ただし、個人差があるため、完全に安定するまでには多少の時間を要する場合もあります。また、術後1ヶ月間は点眼治療を継続する必要があります。
レンズが目の中でずれたり割れたりすることはありますか?
ICLレンズは虹彩と水晶体の間にしっかりと固定されるため、ずれることはほとんどありません。また、レンズは柔軟な素材で作られており、眼内で破損するようなこともまずありません。
レンズが曇ったり手入れが必要になることはありますか?
ICLレンズは高い耐久性と生体適合性を備えた素材でできているため、曇ることもなく、日常的な手入れも不要です。
手術の翌日から仕事に復帰できますか?
術後翌日は安静を保つため、お仕事はお休みいただくことを推奨しています。デスクワークなどの軽作業であれば、術後2日目から復帰可能です。汗をかく仕事や肉体労働の方は3〜4日程度の休養をお取りください。運動に関しては、軽いジョギングなどであれば1週間後から可能ですが、激しい運動は1ヶ月ほど控えていただく必要があります。
ICL手術で老眼も治りますか?
ICL手術は近視や乱視の矯正を目的としたものであり、老眼の治療には対応していません。術後の見え方はコンタクトレンズを使用している状態に近く、老眼がある方は近くを見る際に老眼鏡が必要となる場合があります。
両目を同時に手術できますか?
はい、手術は両目同日に実施いたします。術後は保護眼鏡を装用し、両目とも見える状態でお帰りいただけます。
手術費用は健康保険でカバーされますか?
ICL手術は自費診療に該当するため、健康保険の適用外です。ただし、ご加入の生命保険や医療保険の契約内容によっては、手術費用の一部が給付対象となる場合があります。「屈折矯正術」が補償対象に含まれているかどうか、ご契約先の保険会社にご確認ください。